コラム

胃カメラ(胃内視鏡)検査の時間はどのくらいかかる?流れや注意点を解説

公開日:2025.01.20

胃カメラ(胃内視鏡)検査の時間はどのくらいかかる?流れや注意点を解説

「胃カメラ検査ってどのくらい時間がかかるの?」「検査時間を短縮させるにはどうしたらいい?」

忙しい日々を過ごしている方やなかなか時間が取れない方にとって、胃カメラ検査を受ける際にかかる所要時間は気になる情報です。

胃カメラ検査にかかる時間は1時間〜1時間半ほどが目安で、鎮静剤を使うか使わないかによっても変わってきます。

この記事では、胃カメラ検査の所要時間、検査時間を短縮する方法、検査の流れ、検査後の注意点などについて詳しく解説します。

胃カメラ検査は胃がんや食道がんなどの早期発見につながる大切な検査です。所要時間について理解し、胃カメラ検査を受けてみてください。

胃カメラ検査にかかる時間は1時間〜1時間半ほど

胃カメラ検査にかかる時間は1時間〜1時間半ほど

胃カメラ検査自体は5〜10分ほどと短時間で終わりますが、受付〜検査結果の確認・会計までを含めて考えると、所要時間は1時間〜1時間半ほどが目安です。

かかる時間は鎮静剤のあり・なしによっても変わるので、時間が気になる人はチェックしておきましょう。

鎮静剤のあり・なしで時間は変わる

胃カメラ検査では、「鎮静剤(静脈麻酔)」を使った上で検査が可能です。

鎮静剤を使用した場合、効果が切れるまでにはしばらくクリニック内で休む必要があり、その分時間を長く取る必要があります。

  • 鎮静剤あり……1時間~1時間半ほど
  • 鎮静剤なし……40〜50分ほど

胃カメラ検査では必ず鎮静剤を使用しなければいけないわけではなく、患者さんの希望があれば胃カメラ検査を使用しないことも可能です。

しかし鎮静剤を使用しない胃カメラ検査は、スコープ挿入時の違和感や苦痛を感じやすい傾向にあるため、基本的には鎮静剤の使用をおすすめします。

体質・症状・処置内容などで時間は変わる

これまでの病歴、現在服用している薬、体質、症状、処置内容は患者さん一人ひとり異なるため、状態によっては所要時間が変わることがあります。

また、疑わしい病変があり、病理組織検査(生検)を行う場合も少し時間がかかることがあります。

詳しい時間が気になる方は、胃カメラ検査を受ける予定のクリニックで医師に相談してみるといいでしょう。

前もって診察を受けることで時間短縮可能なケースも

前もって診察を受けることで、胃カメラ検査当日にかかる時間を短縮できる場合もあります。

検査前にクリニックを受診しておけば、疑わしい病気や胃カメラ検査の必要性を理解でき、検査時間についてもその場で質問や相談が可能です。

医師や看護師との話もでき、クリニックの場所や雰囲気も確かめられるので、リラックスして胃カメラ検査が受けたいという方は前もって診察を受けておくのがいいでしょう。

ただし、医師による検査当日の診察を必須としているところもあります。事前に確認しておきましょう。

胃カメラの流れと所要時間

胃カメラの流れと所要時間

胃カメラ検査を受けるときは、自宅で検査前日・当日の準備があります。

  1. 検査前日の準備
  2. 検査当日の準備
  3. 受付・診察
  4. 検査準備(消泡剤や鎮静剤など)
  5. 胃カメラ検査
  6. 検査後の休憩(鎮静剤を使用する場合)
  7. 検査結果確認・会計

ここからは、事前準備も含め、胃カメラ検査の流れと所要時間を解説します。

1:検査前日の準備

検査前日は、夕食は消化の良い軽めのものを選び、21時以降は何も食べない・飲まないようにしましょう。

ただし、水分補給のための水は飲んでも問題ありません。毎日服用しているお薬も普段通り飲んでいただけます。

検査に備えてできるだけ早めに就寝し、十分な睡眠時間をとるようにしましょう。

2:検査当日の準備

朝から水以外の飲食物は一切摂らないようにしましょう。また検査当日は、原則として普段飲んでいる薬も飲まないようにします。喫煙も禁止です。

ただし、薬の種類によっては普段通りに服用した方がいいものもあります。

例えば、高血圧で血圧を下げる薬(降圧薬)を服用している場合は、きちんと飲んでおかないと検査時の緊張・ストレスによって血圧が上がってしまう場合があります。

普段服用している薬がある場合は、事前に主治医に胃カメラ検査を受けることについて相談しておきましょう。

3:受付・診察

クリニックについたら、受付を済ませて保険証の確認や問診表の記入を行います。

当日の混み具合によっても変動しますが、所要時間は10〜15分ほどが目安です。

4:検査準備(消泡剤や鎮静剤など)

その後、検査室ではスタッフの指示に従ってメガネ・時計・入れ歯などを外します。

胃の中のあぶくを消すための消泡剤を飲み、粘膜の麻酔を行います。鎮静剤を使用する場合は、検査台に横になって鎮静剤の点滴を行い、効いてくるまで数分待ちます。

この検査準備はおよそ5〜10分ほどが目安です。

5:胃カメラ検査

胃カメラ検査開始です。鼻や口から内視鏡を挿入して、喉頭・食道・胃・十二指腸の状態をくまなく調べていきます。

検査時間は5〜10分ほどで、止血措置や病理組織検査(生検)などの処置によって前後します。

鎮静剤を使用した場合は半分眠ったような状態になるため、気づいたら検査が終わっていることがほとんどです。

6:検査後の休憩(鎮静剤を使用する場合)

鎮静剤を使用した場合は、効果がしばらく続くため、効き目が切れるまでクリニック内の専用スペースで1時間ほど休憩が必要です。

鎮静剤を使用しない場合は休憩はせず、そのまま検査結果の確認を行います。

7:検査結果確認・会計

鎮静剤を使用する場合は、麻酔から覚める頃に検査結果の説明を行います。

胃カメラ検査で撮影した臓器内部の画像を見ながら、状態について丁寧に解説し、その後で会計を済ませて帰宅となります。

なお、病理組織検査(生検)を行った場合は検査結果がわかるまでに数日〜2週間ほどかかるため、結果が出てから再度来院し、結果を確認する必要があります。

胃カメラ検査後の注意点

胃カメラ検査後の注意点

胃カメラ検査後は、以下の点に注意しましょう。

  • 鎮静剤を使用する場合は車・バイクの運転を控える
  • 食事は麻酔が切れてから摂るようにする
  • 当日は鼻を強くかまないようにする
  • 組織採取をした当日は刺激物・アルコールを避ける
  • 消化に良いものを食べる
  • 胃カメラの検査結果がわかるまでの時間は?

ここからは、それぞれの注意点について詳しく解説します。なお、もしも検査後に異常が出た場合や気になることがあった場合は、すぐに検査を受けたクリニックに連絡しましょう。

鎮静剤を使用する場合は車・バイクの運転を控える

胃カメラ検査で鎮静剤を使用する場合は、当日の車やバイクの運転は禁止です。

検査後に安静にして過ごし、目が覚めたとしても判断力や集中力の低下が起こることがあります。

鎮静剤使用後の運転は非常に危険となるため、鎮静剤を使用する場合は、公共機関の利用や付き添いの方の送り迎えでの来院が必要です。

食事は麻酔が切れてから摂るようにする

胃カメラ検査では、スコープを挿入する苦痛や違和感を軽減するために粘膜に局所麻酔(表面麻酔)を使用します。

麻酔の使用後は、本来食道に流れるはずの食べ物が気管に入ってしまう可能性があるため、麻酔が切れるまで1時間ほど飲食は避けましょう

麻酔が切れた後も、少しずつ水を飲み、むせたり、気分の変化が起こらないか確認してから食事をしましょう。

なお、大沼田メディカルクリニックは「鼻からの胃カメラ検査(経鼻内視鏡検査)」を実施しており、喉の麻酔は使用しないため検査後すぐに飲食可能です。当日の入浴も問題なくできます。

当日は鼻を強くかまないようにする

経鼻内視鏡検査を行う場合、検査後は鼻を強くかまないようにしましょう。

スコープで見ながら挿入していくため鼻の粘膜を傷つけることはほとんどないものの、強く鼻をかむと鼻血が出てしまうことがあります

組織採取をした当日は刺激物・アルコールを避ける

胃カメラ検査の際に気になる病変が見つかった場合、病理組織検査(生検)といって、組織の一部を採取することがあります。

基本的に胃カメラ検査後の食事制限はありませんが、組織採取を行った場合は当日に刺激物やアルコールを摂取するのは控えましょう。

刺激物やアルコールを摂取すると刺激になり、胃もたれや組織を採取した部位からの出血が起こることがあります。

以下は、胃カメラ検査後に避けたい飲食物の例です。

  • ​カレー、麻婆豆腐、キムチなど香辛料の入った食べ物
  • ラーメン、パスタ
  • 揚げ物、炒め物
  • レモン、グレープフルーツ、みかんなど柑橘類
  • お酒
  • コーヒー、紅茶、炭酸飲料、冷たすぎる飲み物

タバコも刺激となるため、喫煙されている方は前日から減煙して、当日は禁煙しましょう。

消化に良いものを食べる

胃カメラ検査の後の食事に明確な制限はありませんが、可能であれば消化の良いメニューを選ぶのがおすすめです。 以下で、消化に良いおすすめメニューを紹介します。
  • おかゆ、うどん、やわらかめのご飯
  • 鶏ささみ、赤身肉
  • 煮魚
  • 煮物(大根・にんじん・かぼちゃなど)
  • みそ汁
  • りんご、バナナ
  • ヨーグルト、プリン
  • 麦茶、ルイボスティー(ノンカフェインのお茶)、スポーツドリンク など

胃カメラの検査結果がわかるまでの時間は?

通常の胃カメラ検査の場合、検査終了後に医師が結果を説明するため、当日すぐに結果がわかります

病理組織検査(生検)を行った場合は、検査結果がわかるまでに数日〜2週間ほどかかりますので、結果が判明してから再度病院を受診する必要があります。

胃カメラは鎮静剤を使わなくても受けられる?

胃カメラは鎮静剤を使わなくても受けられる?

胃カメラ検査は、鎮静剤なしで受けることも可能です。

鎮静剤を使用すると休息時間が必要なため、その分、30〜1時間ほど多く時間がかかります。中には「鎮静剤を使用せずに胃カメラ検査を受けたい」という方もいるでしょう。

しかし、胃カメラ検査のつらさの感じ方には個人差があります。

口からの胃カメラ検査(経口内視鏡検査)は「オエッ」となる嘔吐反射が起こりやすく、嘔吐反射がひどい方はかなりつらく感じるかもしれません。

胃カメラ検査への不安が強い方や、初めて胃カメラ検査を受ける方は鎮静剤の使用がおすすめです。

どうしても鎮静剤なしで受けたい場合は、鼻からの胃カメラ検査(経鼻内視鏡検査)を選ぶと、嘔吐反射や苦痛を抑えられます。

お忙しい方はぜひ大沼田メディカルクリニックへ

お忙しい方はぜひ大沼田メディカルクリニックへ

「なかなかまとまった時間が取れない」

「胃カメラ検査を受けないといけないのはわかっているが、先延ばしにしてしまっている」

そんな方は、ぜひ大沼田メディカルクリニックへご相談ください。ここからは、当院の胃カメラ検査の特徴を紹介します。

特徴1:平日朝8:30から胃カメラ検査可能

当院では、忙しい方にも胃カメラ検査をお受けいただけるよう、胃カメラ検査の時間を平日朝8時30分と早い時間に確保しています。

午前10時頃にはご帰宅いただけるスケジュールで検査を行っているため、お仕事やご家庭の都合で時間を取るのが難しい方も、極力予定の妨げにならない形で検査を受けていただくことが可能です。

クリニックのある場所も西荻窪液から徒歩5分と、アクセスもしやすくなっています。

特徴2:経鼻内視鏡と鎮静剤で痛みの少ない胃カメラ

大沼田メディカルクリニックでは、経鼻内視鏡を使った鼻からの胃カメラ検査を行っています。

経鼻内視鏡は経口内視鏡よりも細く、当院のスコープは外径5mmほどです。

鼻からの胃カメラ検査は舌の根元に触れることがないため嘔吐反射が起こりにくく、鎮静剤も使用できるため、「口からの胃カメラ検査でつらい思いをした」という方も、苦痛を抑えて検査を受けていただけます。

特徴3:早めのお知らせや麻酔の拮抗薬なども対応可能

胃カメラ検査後にご予定がある場合は、早めに麻酔から覚ましたり、麻酔の拮抗薬を使うといった対応も可能です。(ご希望があれば、鎮静剤を使わない検査も対応しております)

胃カメラ検査の時間が気になる方はぜひお気軽にご相談ください。

特徴4:喉の麻酔を使わないため検査後すぐから飲食可能

当院の経鼻内視鏡検査では、喉の麻酔を使用しません。そのため食事制限はなく、検査後すぐから飲食可能です。

まとめ

胃カメラ検査にかかる時間は、1時間〜1時間半ほどが目安です。

ただし、鎮静剤の使用の有無、患者さんの体質、症状、処置内容によっても時間は変動します。予定があり、詳しい時間が知りたい場合はクリニックの医師に相談してみましょう。

大沼田メディカルクリニックでは、経鼻内視鏡と鎮静剤で、負担の少ない胃カメラ検査を実施しています。

「胃カメラの検査時間を短縮したいが、つらいのはいや」「忙しいがしっかり胃カメラ検査を受けておきたい」とお考えの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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