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「胃カメラ検査の費用はいくらくらいかかるの?」「胃カメラ検査は保険適用される?」
年齢的に健康が気になる、胃腸に不調があるといった理由で胃カメラ検査を考えたとき、検査費用がどのくらいかかるのか気になる方も多いでしょう。
また、同じく上部消化管(食道・胃・十二指腸)を検査する「バリウム検査」との違いが気になる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、胃カメラ検査の費用やバリウム検査との違い、保険適用はされるのか、胃カメラ検査で早期発見できる病気などについて解説します。
胃がんの罹患数は男性3位、女性4位と、日本人に多く見られるがんですが、初期は自覚症状がほとんどありません。早期発見のためにも、早めの検査が大切です。
記事を読んで疑問を解消し、安心して胃カメラ検査を受けてみてください。
胃カメラ検査(胃内視鏡検査)は、保険適用で受けられる場合と、保険適用されない自由診療となる場合の2つのケースがあります。
胃カメラ検査を保険適用で受けられるのは、「他の検査で異常が見つかり胃カメラ検査が必要になった」「なんらかの病気の疑いがあるため胃カメラ検査で確かめる必要がある」など、医師が検査を必要とした場合です。
その他、「不調はないが病気の早期発見のために受けたい」「一度も受けたことがないので胃カメラ検査を受けてみたい」といった理由の場合は保険が適用されず、自由診療となります。
ここでは、胃カメラ検査にかかる費用相場を「保険診療」と「自由診療」の2つに分けて紹介します。
なお、ここで紹介するのは胃カメラ検査の費用目安となり、病理組織検査(生検)やピロリ菌検査などを行う場合はその他の費用も必要です。
保険診療の場合、医療費の一部は国が負担をしてくれるため、患者さんの負担額が抑えられます。
自己負担率3割だと、鎮静剤なしの場合で4,500〜5,000円ほど、鎮静剤ありの場合で5,000~7,000円ほどが目安です。
なお、上記は経口内視鏡検査の場合です。鼻から胃カメラを挿入する「経鼻内視鏡検査」の場合、経口内視鏡検査と同額の場合もあれば、500〜1,000円前後ほど検査費用が高くなることもあります。
自治体が検診を行っていることもあり、このような検査の場合は「無料~3,000円」ほどと安価に受けられますが、基本的に鎮静剤の使用はできないことが多いようです。
中には追加費用を支払うことで鎮静剤の使用が可能な自治体もあるため、お住まいの地域の検診内容を確認してみましょう。
自由診療の場合は、国による医療費の負担はないため10割負担となります。
胃カメラ検査の費用相場は鎮静剤なしの場合で10,000~12,000円ほど、鎮静剤ありの場合で15,000~20,000円ほどが目安です。
胃カメラ検査を受けるときには、「胃カメラ検査料」の他にも、初診料や再診料、検査に使用する薬代などがかかります。
また、追加で検査する場合もその費用が上乗せとなります。検査費用が気になる場合は、受けたい検査内容やトータルでどのくらいの費用になるのか、あらかじめ医師に聞いておくと安心でしょう。
胃カメラ検査でかかる費用の内訳は、以下の通りです。
ここからは、それぞれの費用について解説します。
クリニックを受診すると、診察料が発生します。
初めてその医療機関を受診する場合は「初診料」、2回目以降は「再診料」がかかります。
初診料は2,880円(10割負担)で、3割負担の場合は約860円です。再診料は730円で、3割負担の場合は約220円となります。
なお、一度受診したことのある医療機関でも、患者さんの自己判断で受診を中止し1ヶ月以上経過した場合などは再度初診料がかかるため注意しましょう。
胃カメラ検査料は11,400円(10割負担)で、3割負担の場合は3,420円となります。
これに加えて、胃カメラ検査時には初診料もしくは再診料、消泡剤といった薬剤の費用が必ずかかります。
胃カメラ検査をするときには、検査をしやすくするため、検査時の不快感を軽減するために、さまざまな薬剤を使用します。
胃の中のあぶくを消すための「消泡剤」が140円ほど、検査時の嘔吐反射・不安や緊張を抑えるための「鎮静剤(静脈麻酔)」が60円~540円ほど(3割負担の場合20円~160円ほど)かかります。
「鎮静剤を使うと費用が高額になるのではないか」と心配される方もいるかもしれませんが、それほど費用はかかりません。
自費診療の場合も大きな負担とはならないため、楽に検査を受けるためにも鎮静剤の使用がおすすめです。
ポリープや腫瘍、がんなど病変の疑いがある場合、粘膜の凸凹を見やすくするため、インジゴカルミンと呼ばれる青い液体や、ルゴール(ヨード剤)を使用することがあります。
これらの薬剤を使った場合は粘膜点墨法加算として600円がかかります。3割負担だと、180円の加算です。
狭帯域光観察加算は、見つけにくい小さな病変を見つけるための技術を使用することによる加算です。
この技術はNBI(Narrow Band Imaging)といって、特殊な光を粘膜に当てることで毛細血管や粘膜の細かな表面の模様までくっきり映し出し、がんの早期発見に役立ちます。
狭帯域光観察加算は2,000円かかり、3割負担の場合は600円です。
胃カメラ検査では、同時にピロリ菌検査や病理組織検査(生検)を行うことも可能です。
また、身体の状態を調べるために血液検査が必要となる場合があります。
必要に応じて、血液検査を行います。なお、健康診断や人間ドックなどですでに採血し、血液検査を行っている場合は必要ありません。
血液検査は4,220~8,110円ほどとなり、3割負担の場合は1,300〜2400円ほどが目安です。
胃カメラ検査と合わせてピロリ菌検査をする場合、4,000~13,000円(10割負担)ほど追加でかかります。保険が適用され、3割負担の場合は1,200~4,000円ほどです。
なお、ピロリ菌検査で保険が適用されるのは、胃カメラ検査を受けて慢性胃炎(萎縮性胃炎)・胃潰瘍・十二指腸潰瘍と診断された場合に限られます。
胃カメラ検査で異常が見つかったとしても、それが「がん」であるとは限りません。
詳しく調べる必要があると医師が判断した場合、組織の一部を採取して、腫瘍が良性・悪性かを詳しく調べる「病理組織検査(生検)」を行います。
このときの処置料や検査料として、自費診療の10割負担の場合で10,000~40,000円ほど、3割負担の場合で3,000~12,000円ほどがかかります。
胃がん検診の方法としては、胃カメラ検査の他にもバリウム検査が知られています。
胃カメラ検査を受けようと考えたときに「胃カメラ検査とバリウム検査はどちらを受けた方が良いの?」と気になる方も多いでしょう。
ここでは、胃カメラ検査とバリウム検査の特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
胃カメラ検査は、鼻や口から小型カメラやライトの付いたスコープを挿入し、喉・食道・胃・十二指腸の粘膜を直接見ることができる検査です。
検査中に異常が見つかれば必要に応じて検査中に組織を採取することもできるため、診断や治療がスムーズに行えるというメリットがあります。
早期胃がんは小さな病変であることが多く、粘膜の模様の違い、色の変化、凸凹などを細かく認識できる胃カメラ検査はこのような小さな病変の発見にも優れた方法です。
胃がんの発見精度が高い胃カメラ検査ですが、一方で、胃の中にカメラを入れる際に苦しさや不快感があるというデメリットもあります。
しかし、近年では口から挿入する胃カメラ検査よりも苦しくない、「鼻からの胃カメラ検査(経鼻内視鏡検査)」も登場しています。
苦しさが心配な方は、鎮静剤を使った経鼻内視鏡による胃カメラ検査を受けるのを検討してみましょう。
メリット | デメリット |
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バリウム検査(胃透視検査)は、バリウム造影剤と発泡剤を飲んでX線を照射し、食道・胃・十二指腸の全体像をレントゲンで観察する検査です。
進行がんである「スキルス胃がん」はバリウム検査の方が見つけやすいケースもありますが、小さな病変は発見しにくい傾向にあります。
また、ゲップを我慢したり、検査後は一時的に便秘や下痢、腹痛が起こることがあるというデメリットがあります。
バリウム検査の費用は、自費診療の場合は11,200円ほど、3割負担の場合は3400円ほどです。
メリット | デメリット |
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胃カメラ検査とバリウム検査では得意分野が異なるため、一概にどちらが良いとはいえません。
しかし、病気の早期発見という観点から言えば、小さな病気を発見しやすい胃カメラ検査を受けるのがおすすめです。
胃カメラ検査で早期発見できる代表的な病気は、以下の通りです。
ここからは、それぞれの病気について解説します。
胃カメラ検査では、以下のようなさまざまな胃の病気を発見できます。
日本人の胃がんの罹患数は男性3位、女性4位と性別に関係なく多く見られるがんです。
不調のない方も、40歳以上で胃カメラ検査を受けたことがなければ、一度検査を受けてみましょう。
「胃カメラ検査」という名前ですが、胃の観察と合わせて喉や食道もしっかりチェックしています。胃カメラ検査で発見できる食道や喉の病気は以下の通りです。
十二指腸は、胃と小腸をつなぐ消化器官です。胃がんや大腸がんと比較すると十二指腸がんの頻度は低いものの手術が必要になった場合は大手術となることもあり、胃カメラ検査による早期発見が重要です。
胃カメラ検査で発見できる十二指腸の病気は以下の通りです。
胃カメラ検査を受けた方がいい方の特徴は、以下の通りです。
胃カメラ検査は苦しいというイメージがあるかもしれませんが、鎮静剤を使えば半分眠ったような状態で検査ができ「気づいたら検査が終わっていた」という方も多いです。
病気が進行すれば健康を損なうだけでなく、治療のための費用も時間もかかります。上記に当てはまる方は、早めに検査を受けましょう。
胃カメラ検査は、自費診療の場合は10,000~20,000円ほど、保険適用の3割負担の場合は4,500〜7,000円ほどが目安です。
鎮静剤の有無や他の検査を追加すると費用が変わるため、事前にクリニックに確認しておくと良いでしょう。
バリウム検査で異常があった場合は胃カメラ検査を受ける必要があり、二度手間になるため、どちらか迷っている場合は胃カメラ検査を受けるのがおすすめです。
大沼田メディカルクリニックでは、負担の少ない経鼻内視鏡検査(鼻からの胃カメラ検査)を行っています。
鎮静剤も使用しますので、半分眠ったようなうとうとした状態で検査でき、胃カメラ検査に苦手意識がある方もリラックスしてお受けいただけます。
ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
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